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最終更新日:2005.3.27
水問題を解決する奮闘の記録パート1

 こちらでは、水道日誌の始まりから3月13日までの奮闘の記録を掲載しています。

水道日誌の始まり
(2005年1月)


 12月末から徐々に、各家の水道の水の量が少なくなり始めた。この時点では、まだ生活に支障はなかった。1月初め、美術館の凍結防止のためにあっちこっちの蛇口から水を出している為か、月見亭の水道の勢いが弱くなりはじめた。10日には、美術館の水道が、凍ったか、避難所として使っている月見亭で水をそれなりに使っているために美術館に行くまでの水量がないのか(月見亭は美術館より貯水槽に近く、低い位置にある)出なくなる。美術館ではストーブを焚いたり、蛇口にお湯をかけたりするなどしてみるが、水は出ない。月見亭の水の勢いは、1月の28日に向かうにつれ弱くなっていく。1月の初めは月見亭でなんとか風呂に入れたが、中旬には、水の絶対量が少ないためか、水圧が低く湯沸かし器が作動しなくなり、お湯にならない。(それ以来、風呂は町に行くことに。)

 大池の水道(山のわき水を一旦貯水し、各家、施設に落差を使って配管した簡易水道)についてのことは、過疎になったことも原因で、行政も今大池に残っている人も分からない状態。

 この水道日誌は、大池の水道がどの場所を通りどのように各家に向かっているのか、そのジョイントがどこにあるのか、また、水道管の大きさ、ジョイントの仕方など、水道管に関して何も分からない私たちの、水問題を解決する奮闘日誌となってきた。




1月28日
(2005年)


  昔から使っていた水道管は小水槽から弁天様の下を通って高い所にある水槽に上がっていく上がり線(旧管)と水槽から各家に水を供給する下り線(本管)がある。これまでも上がり線にバイパスAがあり使用している。(貯水槽に上がらないで直接20ミリのポリ管で水飲み場にジョイント。)逆流という方法で水飲み場のパイプから下り線(本管)につないだバイパスB(今回ジョイントした)と、別な所から高台の為、水圧が弱い教員住宅へ直接、畑の土の上を通ってつなぐバイパスCがある。
 坂を急に上がるため空気が入りやすく水が上がらない旧管を小水槽から50メートルぐらいの所で(バイパスA付近)50ミリの内径に近い古いタイプの管を切り、水がきているのを確認し、ポリ二層水道管50ミリ内径(以下ポリ管)で直接下り線の本管につなげる。というのは、水源から一旦泥除けのための小水槽にたまった水を、山の中腹伝いの貯水槽に入れている(新管)が、途中、地震によって山が崩れ、その下になっていた。それでも水はでていたが、今度は雪崩によって弱くなった山の斜面が木々ごと下へ崩落。それが水が止まった原因、他には地下水脈が動いたのか。山崩れと雪崩によって小水槽に何か起きたのか、等、いくつか理由が考えられる。そこで、旧管、本管(この辺りはならべて埋めてある)が通っている場所を探すためには、弁天様の駐車場の所が良いのだが、掘り返すと春になって町から人々がくる頃面倒なので、上の広場に上がる土手の上段をユンボで大雑把に掘る。その後、人力でスコップや唐鍬で。掘ると言っても、4メートルを越える雪をどけてからの作業でなかなか土を掘るのがはかどらない。土手の横一帯を掘ってみたが、結局、旧管・本管は見つけられないまま夜になってしまった。

 
今日の本音土が粘土質で、しかも固まってて、剣スコ(スコップの先が尖っている)や唐鍬でも刃が立たない。早く本管出てきてくれ〜!ホントに場所あってんの?




1月29日
(2005年)


 坂をこれ以上探しても難しいと判断、池のそばにある水飲み場からの水道管(バイバスB)を探すことに変更。土手の現場は雪の山がデコボコ、おまけに土まで雪の上にのっている。横15メートル以上、それを埋め戻した。まずは土をできるだけ先に入れ、次に雪、春になってしなければならない土手直しをできるだけ楽に、またそこを見た人が不愉快に思わないように努力。現場はそこにユンボで行くのも大変な雪の藪。キャタピラが外れないように、雪を固め、道を作りながらの作業。

 水飲み場は、私たちが探している本管からと、昔から使っていた管(旧管)のバイパスTから水をもらっている。水飲み場の付近に本管が通っているだろうと、ユンボを使い掘る。水飲み場からポリ管伝いに大量の雪を少しずつどけながら追っていく。しかし、石が多く土が凍って、固いため人力では時間がかかる。途中からユンボで土を深めに掘る。5メートルぐらい進んだところでユンボがポリ管(13ミリ)を切ってしまう。その補修に夜中の12時ごろまでかかる。この補修がこれからの長きにわたる最初のポリ管のジョイント作業になった。ポリ管を切った影響なのか月見亭の水が全く出なくなってしまう。

 
今日の本音「ストップ!ストップ!危ないってー!!!」。あーもう遅かった…水吹き出てるし。。。なんで仕事増やすんだよ。(4メートル下までユンボの手をのばして、土を掘る作業。窓は開けっ放し。前面も側面も、見やすくするために、運転手の館長の膝は振り込む雪で真っ白。そして寒い。)




1月30日
(2005年)


 昨日切ってしまったポリ管の先を掘り進み、本管とのジョイントをめざし昨日同様掘り進む。途中、作業効率を少しでも上げようと管が真っ直ぐ延びているだろうと推測できる所は、1メートル先を掘ったりする。しかし、深さ40センチほど掘るが、管は出てこない。渋々、見えているポリ管の先から順に管を辿っていく。推測した場所はちょうど、直角に近く曲がり、直線で20センチも進まない内にまた急カープしていた。あまりに土を掘るのが遅いので、館長がユンボから降りてきて掘る。結果、ポリ管を持ち上げて土を崩したり、ポリ管の側面にスコップを入れ、凍った雪を崩す方法を見つけ、指示する。ユンボとの連携を良くした結果、管を追いかけるスピードも格段に速くなり、7メートル程進んだころで太い管にぶち当たる。その管は進むにつれ地面深くに潜りこんでいく。しかし、それは13ミリのポリ管が太い管(50ミリのポリ管)の中を通っているだけ。(今考えると、昔この管を施工した人が13ミリの管を深く埋めるにあたって、細い管に圧がかからないよう太い管に通したと推測できる)5メートルも進まない内に本管だと思われるに管にたどり着く。

 
今日の本音全く…昨日みたいに管切るんじゃないかと3回もヒヤッとしたぜ。これ、本当に本管…だよな?




本管探し
(2005年1月30日)


  4メートルの雪の下の本管を探すために、弁天様と公共トイレの間に必ずあると思い、土手の上部を掘ったが、発見できなかった。もしかしたら、管を切断した可能性さえある。ただ、ホースは意外と強く、ユンボの手で引っかけた場合、引っ張られ、土から顔をある程度出すと思うので、切らなかったと思う。次にどこがよいかと考えたときに、弁天様の脇に元村民方々の弁天様を守る会の人たちが、村の鎮守や他の神々をコンクリートの長方形の置き台を作って置いてある、そこから、2メートルくらいの駐車場内に旧管のバルブと空気抜きおよび泥抜きのバイパスCのバルブがある。しかし、そこはまさに駐車場の中央に近く位置している。ユンボのバケットは雪掘り用のために大きなものをつけている。それで土を掘り起こし、探し始めるとむちゃくちゃになる可能性がある。そこで、雪が降り始め、積もった後から、雪囲いをした同じ駐車場内にある水飲み場を掘ることにした。それでも囲いをした佐藤も、どこだったか位置が特定できず、かなり違うところを掘っていた。ユンボで掘るといっても結構大変だ。水飲み場を壊さないように探し当てなければいけないので、よけい神経を使う。4メートルの雪なので、どかした雪の捨て場にも配慮が必要だ。この作業後、本管につながるように掘るわけだから、それも考えなければいけない。旧管が池と弁天様の間を通って、バイパスAに向かい、小水槽に上っていく。その狭いスペースで、バイパスAまでユンボが行かなくてはいけないので、そのラインも雪を捨てられない。それにここら辺は雪の藪となっていて、雪が固まっているわけではないので、ブルドーザーよりもキャタピラがはずれやすい、特におんぼろのやっと動いているような機械には細心の注意が必要。道に戻るまでの動線も確保しなくてはいけない。そんなことを無意識のうちにやっていかなければならない。水飲み場が出て、それから掘り始めたが、Mnと佐藤はこのような仕事は始めてで、はかどらない。ユンボは窓とドアが開けっ放しで、身体にも雪が積もる状態で、時間とともに動かさない足は冷たい鉄のかたまりの中で冷え切り、館長が2人にアドバイスしようとしたり、代わってやろうとしたりしても、雪堀の後の疲れた体での仕事、そんな事で4メートルの雪の上から、エンジンをアイドリングにして見ているだけになってしまう。時たま大きな声を出しても、剣スコがなかなか刃がたたない雪下の土掘りをする二人には聞こえない。「そこをもっと掘ろうか」と言っても穴の中にいる二人は、バケットが下りていくと逃げ場がないので、狭いスペースの雪壁に身体を押しつけるか、雪穴から這い上がらなければならない。それでも、そのうち13ミリのパイプが出てくる。それを掘り進むと、今は使われていないと思える古い管も出てくる(50ミリ)。さらに掘り進むともう一本13ミリの管が出てきた。これはどういうことなのか。前の古い管なのか。それからしばらくして、困難極めた二人に、土掘りを協力しようとユンボで無理しているうちに、バケットで管を切断。切れた管をジョイントするのに、ジョイントはあっても13ミリのホースがなかったので、もう一つの管を切ってみる。その管を使いながらジョイント。水飲み場の蛇口をひねってみたりしながら、水の出方を確かめ、新たに現れた管が何なのか、考える。さらに掘り進むと、そのわからない管は、むしろまっすぐに水飲み場を通って池の方に向かっている。それから分岐して水飲み場にジョイントしているのが分かる。水飲み場に向かう管はサブのようだ。ではもう一本はどこに行こうとしているのか。多分田圃用に引っ張られていたのだろう。水槽が一杯になったとき、あふれた水は内径50の管で各田圃に配管されていることは知っていたが、本管からもとっていたとするならば、他の本管の場所からも取っていることも考えられ、しかもその設置に関わった人はもう亡くなっていて、その田圃も、その家族がやっていたが、今はもと村に住んでいた人が耕作している。それらの田圃へ向かっている水が実在し、何本あるか分からないが。
 今ではそれらの水の管理がきちんとされているとは思えない。今まで旧管を使っていたときには、何度も水不足に悩まされ、1ヶ月近くも水が無かったときもあったが、そんなときにも生活に使う水が垂れ流されたか、田圃に行っていたのだろうか。市が協力して作った失敗作の本管と貯水槽の設置前は、水は問題なく出ていた。小水槽から弁天様に下った水をそのまま学校を含む各家に配っていたから、空気が入る率が少ない。十何年前だろうか。この工事が行われてから、水の問題が多々起きた。しかもここに住み、使う人間が、ここの工事に一切関わっていなかった。これ以上は、この問題を書かない方がよいようだ。田圃を作る人にとっても水は、生存をかけた大事なもの。館長のように都会からきて水源、その権利、分配、配管、維持、修繕、そのようなことに関わらないで、家を買い、そこに配られた水を使ってきた人には自ずと限界があるには違いない。地震と雪、生きるための水のこない理由を極限状態の状況で探していくと、深いものに出会ってしまった。
 さらに掘り進む。旧管は駐車場からどんどん離れ、池に沿っていく。とうとう池の排水のための尺八という排水溝の先にまでいって、本管に到達する。そこで急に深くなり、本管は1メートルくらい道下に埋められていた。それは池の水位以下で、思った通り水が染み出してくる。その水をかき出さなければいけない。ジョイントするためには本管の周りを、そこそこ掘らなければならない。本管の脇をユンボで穴を広げる。次の日には、そこに雪が積もり、それがかき氷状となる。そこに足を入れながら掘る。館長も加わって管の周りを掘り始めるが、次第に沼のようになり、足を取られ、長靴に入りこんでいく。実に冷たい。大変な作業となる。それ以来ここの本管の場所は何度となくチェックしたり、管を切ったり、ジョイントしたり、蓋を閉めたりした。結局、管の脇をバケットが一すくいできる穴をあけ、土とともにかき氷を数度にわたってかき出さないと作業ができない状態となる。春になっての埋め戻しが大変そうだ。


 市の豪雪対策本部にも水問題にヘルプできないかという話をしたが、結果は無理という返事。それでもいろいろと配慮してくれ、本村への道が1月14日日以来、圧雪道になってしまったので、ブルドーザーを一台市が提供してくれたり、道の除雪関係経費の5パーセントの住民負担を半減してくれたり、要望に可能な限り応えてくれようと努力してくれている。館長は区長として何度も市と話し合ってきたが、そうした話の中で色々な事を提案したそうだ。そのような時、担当職員の方が言われた。「地震の後の水対応が不足していたのかもね。しかし、大変だったんだろうから、無理もないけど。」もし館長がここに古くから住んでいた人だったら、あるいはおじいちゃんおばあちゃんや親戚がいたら、自然に水を確認していたかもしれない。「本当の意味で、水の苦労を知らなかったということかな。地震の後も水が出ていることを幸いと考えていた。被災地ではほとんどの場所で水が止まっているニュースを聞き、申し訳ないような気持ちがしていた。美術館に入ることもできないような状態からの復興、疲れた身体を月見亭に横たえたとき、何度も小水槽や山の中腹を通る新管を見にいこうと思ったが、結局見に行かずじまいだった」と館長は、つぶやいた。




1月31日
(2005年)


 午後6時過ぎから、ダルマコードを3個つなげ照明をつけ、50(ミリ)のポリ管を、昨日見つけた本管から水源に近いバイパスA付近のポリ管とジョイントを始める。
 水道の専門店から買った30メートルの50のポリ管は、丸めて束ねてある状態で届いたので、それを順にのばしながら作業していく。13(ミリ)のポリとは違い50のポリは比べモノにならないくらい太く重たい。そのため、丸めてあった時の湾曲状態からのばすのは想像以上のもの。Mnと佐藤が少しずつのばすが、湾曲のヨリは本当に強く、ちょっとでも手を放すと勢いよく元の丸まった状態に戻ってしまう。こんなにヨリが強いので、最初の本管のジョイントでさえなかなか上手くいかない。(先が丸まっていて、しかもヨリが強い)全員で力を合わせてなんとかジョイントしやすい位置に合わせて、ようやく一個目のジョイントが終了。その間にも雪は降り続け、どんどん積もっていく。腰ぐらいまで埋まるほどの雪(昨日ユンボで道つけをした所なのだが、この日は大雪。町は雪で混乱しているだろう。)をかきわけ、ヨリの強すぎるポリ管と格闘しながら前に進む。バイパス付近のジョイント部分にあと3メートルというところで、管が終わってしまった。そこで急いで、月見亭に戻り残りの分をノコギリでカットする。その間に松井がお菓子を取ってくる。もう10時を回っていた。カットした部分のジョイントが終わり、バイパス部分のジョイントへ。

振り返れば…長い大蛇のよう
これはかなり手強いぞ!

 ところがジョイントの位置やポリ管のヨリの影響でジョイントが上手くいかない。そこでMnが先にバイパスをジョイントしてから、カットした部分をジョイントした方が楽かもと提案する。館長はすぐに、その提案を取り入れ、実行する。まずジョイントした所を外し、といった具合だ。今度は上手くジョイントできる。最後に30メートル管の端のジョイントに移る。その前に一度水を出すことに。水はドババーと勢いよく出てきた。館長が「どうだ!これだけの水があれば月見亭で風呂に入れるぞ〜!」「スゴーイ!」と松井。「喜んでないで、写真早く、早く!」と館長。松井がカメラを出そうとモタモタしていると、急に水圧が弱くなり、見るみる内に水が出なくなってしまった。一同唖然。「え!?」何秒かしてまた、ドボボーと水がでるが、またすぐ弱くなる。「え、微妙。駄目じゃん!」とMn。一同、ちょっとがっくり。時間も時間なのでしぶしぶジョイント
を終わらせる。

三人掛かりでジョイント
水だ!…微妙…

 片づけも含め終わったのはまた真夜中12時近くだった。それから晩飯である。月見亭の水は結局出ず。(この時、後から考えれば、管に入っている水が出たのか、それらが出た後、どのくらいの量が小水槽から流れるのか、しっかりと時間をかけてチェックすべきだった。そのチェック無しに後の作業をするとすべて無駄になるかもしれない。しかし、寒さと懐中電灯だけ、しかも夜も更けていたことなど・・・・)

 
今日の本音足冷たいし、腹減った。ポリ管にビンタされるなんてついてない。痛いの何のって…くそー!前に進めねッーーー!!ウリャァ〜あと、2メートルーー!え?水は?・・・何で?Why?風呂が…




2月1日
(2005年)


 水がでる気配がないので、あきらかに変だと館長は判断し、昨日、本管とジョイントした部分を確認することに。お約束のごとく、ジョイント部分は雪で埋まっている。その雪をユンボと協力して出す。ほんの少し漏れている感じではあったが、これが原因で月見亭の水がでないとは到底判断できない。念のためにもう一度きつく閉める。その後、貯水槽よりのカットした本管の出口を泥水などが入らないようにするため、フタで閉める。バイパス部分でカットした、ジョイントしていない旧管もフタをする。

 
今日の本音何でこんなに雪積もってるワケ?昨日の今日だよね?つか昨日の夜中だよね?地球温暖化じゃないの?今年は暖冬のハズじゃ?




2月2日
(2005年)


 館長の指示のもと、Mnと佐藤で美術館脇の水飲み場の蛇口から水がでるか確認しに行く。(以前、美術館の水は出なかったが外にある蛇口からは水がでていたから)その蛇口は4メートル以上の雪の下の中なので、掘るのにも一苦労。蛇口がでたころには大きな穴があいてカマクラができていた。掘り出したはいいが、蛇口は凍っていてひねれない。まずはストーブとカセットコンロで雪を溶かして、それをお湯にし、蛇口部分にかける。蛇口をひねってみるが、水は出てこない。もう一度、今度は管一体にかけてみるが水は出てこない。
 次に貯水槽を見に行く。貯水槽がある場所へ、はしごを使って道路脇から登る。前回、佐藤と飯田さんが見に行ってから半月も経ってないが、水槽は完璧に雪の下に埋って、正確な場所が分からない。スコップでだいたいの場所を掘りながら探していく。十数分して、ようやく見つかった。水槽のふたを開けるため、ふたの上や周りの雪をどける。中を見てみると、20センチくらいしか水は溜まっていない。水源からの水は一滴も来てなく、前のままの量。
 
 
今日の本音カマクラができちゃったよ。貯水槽って何処よ?2段梯子でも届かないじゃん。今、雪崩来たら即死なんですけど・・・(貯水槽は雪崩の危険な所、そこは山を段々に切って雪が落ちて雪崩ないようにしてあるが、段々もつながっている。)





2月3日
(2005年)


 1日にフタをした、貯水槽よりの本管のフタを取り、月見亭よりの本管と購入した50ミリのポリ管でジョイントした部分を一度外し、T字のジョイントを使い3管(それぞれ50ミリ)を一つにつなげる。その後、貯水槽に水が来てないことから、古くからあった本管とバイパスBがつながっているT字のジョイント(50ミリ、50ミリ、13ミリ)から3メートル程離れたところカットし、直接13ミリのポリ管(30メートル×3ヶ)を途中2カ所ジョイントしながらつなげ、月見亭まで引っ張ることに。その作業を、倉庫と教員住宅の雪掘りの合間にする。バイパスBジョイントする際、水が勢いよく出ていたので、すぐポリ管でつなぐ。水は夜になっても月見亭まで引っ張ったポリ管の出口から出ない。ジョイントから漏れているかもしれないので、ジョイント部分を月見亭から近い順に確認する。1個目の部分に水は来ていない。2個目はジョイントの金属部分の場所で凍っている。水がほんの少しずつしか来ていない。そのため、凍りやすかったのかもしれない。その凍りを溶かすと、水がチョロチョロと出てきた。そこで、バキュームを使って管の中の空気ごと水を吸い込む。それもなかなか効果がでず、夜も遅いので諦めることに。
 
 
今日の本音手が凍る〜。このバキューム(バキューム程度の吸引では水が引けないことが解る。)、意味あんのか?なんか漏れてる気が…気のせい?




2月4日
(2005年)


 朝、月見亭の蛇口から水がポタンポタンと出始める。これには、一同喜んだ。蛇口からの水なので、本管からの水。時間が経つにつれもっと出てくるだろうと期待が高まる。この日は、月見亭、七郎さんの雪掘り。夕方になっても、水の出る量は変わらない。月見亭の蛇口から水がでた理由を館長は、昨日貯水槽よりの本管をつなげたからかもしれない、など考えた。

 
今日の本音水が出てるって!?だって昨日のポリ管凍ってたのに何故?って…あ、蛇口の水ですか。何だ、蛇口ね。え?何で今頃?実は昨日のT字ジョイントが良かったの?




雪堀り
(2005年2月5日)


 ワルリーハウス、男性宿舎の雪掘り
 
 
今日の本音ポタンポタンでるだけじゃ、あんま意味ないんだけどなー。ないよかマシなのは事実だけど。もう少し、水よ!出ろ!!って、言って出たら苦労しないんだがな〜…




2月6日
(2005年)


 体育館の雪掘りを、2人とユンボで一日がかりで終わらせる。月見亭の蛇口から4日以来ポタンポタン出ていた水が午後11時頃出なくなってしまう。

 
今日の本音水が止まった?人が疲れて帰ってきてるのに、何なんだ、いったいッ!?(水が少し出た理由は配管内に溜まっていた水が低い位置にある月見亭に集まって出ていただけなのかも)




2月7日
(2005年)


 美術館本館(高さ6メートル近い)の雪掘りをするにあたって、屋根からおろした雪で窓ガラスを割らないよう2階の窓の囲いをする。(一階部分は前回の雪掘りで完璧に雪で埋もれている。夕方から水道作業に取りかかる。大池の水飲み場の蛇口からは普通に水が出る、それをまずチェックする。そこで、水飲み場に来ているバイパスAを13ミリのポリ管でジョイントし、最終的に月見亭までひっぱろうということに。(つまり、今度はバイパスAの水を直接月見亭につなげる。)購入した家庭用ポンプを使う。Mnの提案で、バイパスから約15メートル離れた1つ目のジョイントの部分で、まずは、ポンプを使うことに。暗くなり初め、ダルマコード2個と延長コードを使い、照明をつけながらやる。館長は、その間、3日に本管から月見亭まで引っ張った13ミリのポリ管を雪の中から出そうとユンボを動かす。その途中、ダルマコードがユンボの進路にあり、それを避けようと、しっかり踏み固めてない雪の方にキャタピラを動かしたため、左のキャタピラが外れてしまう。ポンプを作動させてみたが水はでなかった。

 
今日の本音今、そのコードどかそうと思ったのに・・・どんどんポリ管買ってるけど、無駄なんじゃ?…それにジョイントって結構高いんだろ?ジョイント買うより、雪掘り頑張ったMnらに、特別手当くれよ。




2月8日
(2005年)


 朝からユンボのキャタピラを直す作業に取りかかる。また、昨日ジョイントしたポリ管から水がでてないかチェックする。水は来ていない。水飲み場のジョイントも確認するが、管の中が凍っている。キャタピラは、夕方、専門の会社から来た人の協力で直る。その途中、佐藤が20ミリのポリ管とジョイントを買ってくる。館長は、水飲み場でのジョイントもダメなら、直接旧管とつなごうと考えた。

 
今日の本音どうすりゃ水が出てくるんだ〜??(水はバイパスAまではある程度来ているが、それも管の中に残った水だけとは考えにくい。途中に土等が入り込んだせいか、小水槽の問題なのか、ひょっとしたら水源の所の問題なのか、次第に理由が明らかになっていく。)




2月9日
(2005年)


 20ミリのポリ管で弁天様の下の旧管から直接月見亭までひっぱることに。今までの失敗を活かし、今度は20ミリのポリ管にあらかじめ水を入れてからジョイントし、家庭水道用ポンプで管の中の水と本管の水を引っ張る。そして、凍らないように、雪の下にユンボを使い埋めることに。旧管とジョイントする時、水は初め出てなかったが、しばらくしてチョロチョロと流れ始めた。私たちは少しでも水がきていれば(多ければ多いことにこしたこはないが)ポンプで引っ張った圧の関係で水を小水槽から引っ張ることが出来ると考えた。
全ての準備が整い、ポンプのスイッチを入れる。水は順調に出る。これは上手くいくかも…とMn。だが、水は不定期に強くなったり、急に弱くなったりする。それは空気がある為で、空気が全部なくなれば、ちゃんと出るだろうと館長が言っていた。

 
今日の本音最初から旧管に直接つなげば良かったじゃんか!(館長は今後の事を考えて、本管が1つではなく2本で弁天様のパーキングあたりで別れ、月見亭では分かれた本管からもらっているのか、学校を中心に考えた配管だとすると本管は池のそばを通って学校へ、もう1本は道路に沿って、高台の教員住宅へ。その2本の本管からそれぞれ近い各家に配っているのではと考え始めた。そのことを確認したくて最初に本管を切った時、貯水槽に上がる方は一旦フタをした。月見亭はどのルートから引かれているか確かめようとした。)




雪堀り
(2005年2月10日)


美術館本館の後ろ半分、表全部の雪掘り。

 
今日の本音雪掘りだけで1日が終わった〜!若手二人に、松井、ユンボ(表に関してはユンボのバケットは届かないので、実質3人の力で)だけで終わっちゃったよ!!



雪堀り
(2005年2月11日)


美術館玄関の廊下側、渡り廊下、美術館の各場所のひさし出し。

 
今日の本音渡り廊下より雪が高いのはどゆこと?あ〜屋根完璧に壊れちゃってるよ〜直すの大変そう。



2月12日
(2005年)


9日取り付けた、ポンプからは水は不定期で少ししかこない。それでも少しずつでも水を貯めた方がいいので、ポンプから13ミリのポリ管で風呂桶までひっぱることに。

 
今日の本音やっぱポンプ壊れてるか、水源がダメなんじゃないの?いつになったらお湯がでるのさ?




2月13日
(2005年)


 風呂桶の水は結局半分も溜まらなかった。9日にジョイントした部分の確認を行う。またしても、ユンボで雪をどかす作業から。弁天様の下のジョイントをあけてみると、水は来ていない。ジョイント(金属)部分が凍っていた、管の中も凍っていた。(全部かどうかは解らない)9日と同じやり方でもう一度トライしてみることに。そこで、ポンプのジョイントを換え、ポリ管に水を送ろうとするが、途中で止まってしまう。雪の中に埋めた部分もどこかで凍っているようだ。水源からの水が来てない、または、量が限りなく少ない事が分かったので、今回は掘った所を埋めて終了。

 
今日の本音なんか、ジョイントしては確認。しかもたくさんの雪をどけての作業。水は結局出ないし。意味あるのかな〜自分らのやってる行為って。(雪の中、しかも夜は0℃以下になる。雪の中に管を埋めても水の流れる量によっては凍る。土の中にある管にジョイントするが、そこを少し露出させるので、凍る可能性もある。水が少ないことには、何をやっても上手くいかないことが見えてくる。)




雪堀り
(2005年2月14日)


 倉庫、七郎さん、教員住宅、4tトラックの雪掘り。

 
今日の本音4tトラックをこう雪で完璧埋もれるまで放置するってのはどうかな…しかもトラック、ピサの塔以上に傾いてないか?大丈夫か?(いつも置いていた美術館駐車場は地震で1メートルもの段差ができ、埋め戻してシートをはってある。そこは崩落の危険もあり廃車した4tパネルバントラックを倉庫代わりにグラウンドの入り口に置いたのだが、いつもの雪なら目的通りだったが、大雪になるとは予想外)




月見亭にお湯を・・・
(2005年2月15日)


 避難所の月見亭でそれなりの水、お湯が蛇口からでないと料理を作ったり、食器を洗ったり、もちろん手を洗ったりするのも大変。食器などを洗う時、初め水を使っていたが、やはりゴム手をしても水は冷たく、汚れもお湯より落ちにくいので、途中からは水を一度火にかけてからするようになる。また、寒い美術館での復興作業や外作業を長い間した後で、水で手洗いやうがいをするのも冷たくなかなか厳しいものがある。そんなことで、最低月見亭で蛇口から水、お湯が出るようにしようということになった。
 そのために、月見亭の風呂桶(約350リットルの容量)に水を一度貯め、その後、月見亭内の配管に水を送るということに決まった。詳しく説明すると…まずはとなり部落の菅沼の方々の協力を得て、水用タンクに水を入れて、その水を家庭用ポンプで一度風呂桶に移す。その後、同じポンプを使うわけだが、今度は風呂桶から各配管に送る。各配管に送るといっても、ちょうど脱衣所にある湯沸かし器手前の水の管の方にジョイント、月見亭が水を本管から引っ張っている部分を止めることができればいい。そうすれば、お湯に関しては水が湯沸かし器を通れば使えるようになる。また、水の方も、湯沸かし器からポンプで逆流(本来は本管からの水が各場所へ配管され、湯沸かし器にも水が来る仕組み。)させても元が閉まっているので本管に行くことなく、各場所で水が使えるようになる。
 雪下ろしを終えた後、佐藤が教員住宅から水用タンク(容量350リットル)を持ってきて、車で隣りの菅沼へ水を貰いに行って来る。Mnは、ポンプのジョイントをいちいち変えずに、タンクから風呂桶へ、風呂桶から湯沸かし器のジョイントへ水を送れるようにポリ管のジョイントの仕方を考える。また、風呂桶にシートをしくことに。(ビニール専門店に相談すると塩化ビニールなら加工しやすい、ただ水道用には、どうかなと言われる。飲み水は空のペットボトルなどでと考えて、その塩化ビニールを使用したが、ビニールをやわらかくする為に薬品が相当入っていて、臭いが出る。そこでブルーシートに変える。ポリエステルなどの方がまだ良い。)
 
 
今日の本音本当に館長は奇抜だよな〜。普通こんなこと思いつくか?湯沸かし器の部分から逆流させるなんて。常識はずれというか…まぁ何にせよ、お湯がでれば問題ないのだよ。風呂からタンクに引っ張って、次は湯沸かし器へ・・・と。10秒もかからないで図面完成〜♪




いよいよ実践!
(2005年2月16日)


 朝、昨日考えたポリ管に必要なコック、ジョイント、シートを買いに町へ。その際担当の方に、他にいい案は無いか、他の使えるジョイントが無いかも聞いてみるが、最終的には昨日考えた方法にたどり着いた。買い物を終わらせ、二人で早速月見亭でポンプの設置をする。20ミリのポリ管はそれなりに太いので、狭い浴室がホースだけでスペースを埋めてしまった。最後に湯沸かし器手前の水道管にジョイントし設計図通りにできた。昼食前、館長とポンプを実際に作動させる。車の中にあるタンクから風呂桶に、そして、湯沸かし器部分へ。台所の蛇口をひねると、ブボッボハッと空気の音がした後、ドバーっと水がでる。お湯の方にすると、湯沸かし器が作動して、ちゃんとお湯もでる。洗面台の蛇口からもトイレも流れるようになった。今回は見事成功のよう…だった。
 
見た目以上に働くポンプ
あの穴から車へジョイントします

 
今日の本音おおー!なんかいい感じじゃん。水の勢いスゴッ!こんなに水って出るもんだっけ?しかも、お湯だよ、お湯。幸せ〜




新たな問題発生
(2005年2月17日)


 朝、松井が「350リットルの水が半日でなくなるのはおかしい。」と。何故か、水を使用してない時にもポンプが自動的に作動している。「このポンプは管の水圧が少なくなると自動で作動するものだから、大丈夫だよ。」と館長。「でも水を出してなければ水圧は減らないんじゃ?どっかで漏れてるとしか…じゃ、一応調べとく。」とMn。
 倉庫(七郎宅)の中のものを玄関から取り出せるように、ユンボと玄関周りの雪どけ作業をする。(石垣の上にある家、その屋根まで積もった雪は道から10メートル近くある。家前の雪を道にだし、その上にユンボが乗り、道に出した雪を道脇の雪の壁の上にのせていく。電線や電話線があり、切ったら大変。電話線近くまでの雪の山となる。)その作業中、1時間おきに月見亭の風呂桶を見に戻る。桶にセットしていた針金を見ると確かに水位が下がっている。やはり、漏れている。風呂桶の大きさから、1時間に減った量を計算すると…約18リットル。20時間で、水を一切使わなくても桶の水は空になってしまうことになる。水がもったいないので、水を使わない時はコックを閉めることに。

家の周りの雪を掘り起こし…
くまなく水漏れチェックを行います

 
 
今日の本音どっから水が漏れてんだ?18リットルって、結構な量だぞ!毎日汲んでくるペットボトルで12本分だよ。やってらんねー




原因解明
(2005年2月18日)


 館長からは、水漏れの場所が分かるなら、自由に湯沸かし器のジョイントを変えても良いと指示がでたので、夜町に風呂に行った帰りにホームセンターで湯沸かし器などに使うジョイントを買う。これまでは、風呂桶の水をポンプで湯沸かし器の水の配管に水を送っていた。それを今度は、湯沸かし器のお湯の管(熱感)直接ジョイントする。結果としては、以前と変わらず蛇口をひねらずともポンプが作動する。次に、水の配管だけにジョイントする。今度は30分経っても作動しない。これで、お湯の配管に問題があると判明。  

今日の本音お湯に原因が?でも、分かったとこでどうするんだ?お湯だと面倒だぞ。直すまでお湯が使えないじゃんッ!!




2月19日
(2005年)


 お湯の配管で漏れているとすれば、風呂場が一番あやしい、と館長は判断した。風呂場はコンクリートを土台にしているため、地震でコンクリートが割れたりした時、お湯の管も一緒に折れる場合があるからだ。そこで、風呂場付近中心にお湯の配管を探す。探すといっても、外から縁の下を覗きながらお湯の管を見つけていくしかない。しかし、家の周りは雪で埋まっているので、それをまずユンボでどかす。縁の下を覗いても、よく分からない。月見亭の土台を直す際、外壁をはがすのでお湯の管を探すためにはがすことに。湯沸器からのお湯が台所、洗面所に向かう管は発見できたが、風呂場に行く管は見つからない。そこで、湯沸器からのお湯の管を追いかけるために、脱衣所の床で、管が通っていそうな所を電動丸ノコで穴を2カ所あけるが、見える範囲には無い。最後にMnが、外からも、床穴からも見えない場所(ちょうど石が邪魔してる)があやしいし、他の場所にあるとは思えないと考える。その場所というのは、洗面台の下だが、壁が邪魔していて床を切るのは難しい。そこで、館長が洗面台よりも手前の部分を切る。Mnが穴から手を入れ、3個ほど石を手探りでとる。管はやはり、石の下に隠れていた。管に巻いてあった発泡スチロールのカバーを外すと、銅管が出てきた。
 夜、町に風呂に行った時に、銅管をネジ式の留め具で止めるためのジョイントに必要なものを買う。
 
 
今日の本音なんで、設計図とか配管図とか無いわけ?つか、穴狭すぎッ。(丸ノコの作業は危険。月見亭の脱衣所手作りの竹のござの下は意外にも合板、それに直接丸ノコでのぞき穴を切っていく。刃のこが何度もはね館長の膝に飛んだ。幸い厚手の防寒用ズボン、ももひきが切られただけで無事。この丸ノコで古畳もかなり切って、各部屋に畳を入れた関係で安全装置が動かなくなっていた。この作業は動いたとしても片手で安全装置を持ち上げ、解除しないとできない。後でMnが他の作業で膝を数カ所切り、合わせて10針近く縫うことに。道具といってもプロ用の道具ではない。限られた資金では色々限界がある。それに比べて、仕事はプロ並みのレベルがある部分では必要。ユンボのキャタピラをはめるといっても、プロパンに付けるバーナーを買ってキャタピラの凍り付いた雪を溶かす。長い太い鉄の棒でさしたり、しごいたりして取る。弾みで、キャタピラとその鉄の棒に挟まれ館長の右中指の爪と指はすでに1月上旬、血豆となり太く痛々しい。気をつけていても事故は起きていく。さらに気を引き締めなければ。
 丸ノコの安全装置はMnの怪我の後、館長が直す。そして、とうとう決断してジグソーを買うことに。しかし、固い所に当たったのか、すぐ壊れてしまい修理に出すことに。初めてのことが多く、それも、大工・水道・屋根・雪掘り・左官・重機の運転と修理など美術館復興には生活丸ごとの知識が要求される。)




ジョイント作業
(2005年2月20日)


 ジョイントするためには、それなりのスペースが必要なので、洗面台の下も切らなくてはいけなくなった。人が上半身を入れるのもやっとのスペースの中で、床を切らなくてはいけない。当然、危ないし、作業自体が難しい。館長が、なんとか電動丸ノコで穴をあける。銅管を鉄ノコで切ろうとするが、狭いため少ししかノコが引けない。15分ほどかけてようやく直径13ミリの銅管が切れた。ようやく、銅管のジョイントに取りかかる。銅管の接着剤をつけ、ジョイントしてみるが、つかない。何回も試すが、全然成功しない。原因が分からない。水がつくとダメなのかもしれないと思い、拭いてからくっつけようとするが失敗。接着剤をたっぷりめに塗るが、くっつく気配はなし。手で引っ張るだけで取れてしまう。鉄ノコで別の場所を切って試すも、やはりくっつかない。結局、この日は成功しなかった。
 
 
今日の本音…は?接着剤付けても止まらないんですけど…もしかして不良品?




ジョイント再挑戦!
(2005年2月21日)


 昨日の銅管のジョイントが出来なかった原因などを解明させるため、そのジョイントを買ったホームセンターに電話をかける。すると大変なことが発覚!銅管は接着剤をつけただけでは接着しないとのことである。本当は接着剤をつけた後、バーナーで熱してから、ハンダを溶かしてくっつけるそうだ。だから、昨日のMnの行動は全て無駄だったのだ。また、担当の人からは「あなた失礼ですけど素人さんでしょ〜?銅管のジョイントは素人では難しいからね〜配管とかも考えないと、死に水っつーまあよくないものがそこに溜まっちゃうからね〜。ちょっと素人さんには無理だろうね〜。プロに頼んだ方が良いと私は思いますよ」と強い言葉をもらった。だからと言って、これからまだ何軒も同じような配管作業があるかもしれないということを考えると、今プロに頼むより自分達で何とかできれば、無駄にお金をかけなくてすむ。今後のことも考えるとそういうジョイントができるようになれば、それに越したことは無いと館長は考えたようだ。Mnに他の管でお湯でも大丈夫なものは無いのかどうか?銅の接着の仕方は他にないのか?素人でもできるような方法はないのか?など担当の人に聞くようにと、Mnに合図を送る。それらを聞くといろいろなことが分かった。簡単にまとめると・・・銅管をジョイントする方法は、接着(接着剤を使う方法)、圧着(圧着器〈11万円以上の器具〉を使う方法)の2種類がある。銅管のほかに熱用は鋼管、鉄管、など管の種類はたくさんあるが、鉄管以外はすべて銅管と同じジョイント方法しかない。鉄管はネジ切り(手動は3万円程度〈寺本さんは手動では虫歯のようにボロボロのネジになりダメと言う。〉、自動は30万円程度の器具)を使わないとできない。
 
 
今日の本音おぃおぃ。そちらの店員が、この接着剤で大丈夫ですって言ったんですけど。しかも、プロじゃないとダメって、んなもん、ホームセンターに置いとくなよ!せめて、プロ専用って書いといてよ!(館長は知人のインドのドキュメンタリを撮った寺本さんが施工関係をやっているので電話をした。寺本さんは1日修行に来れば全て出来るようにしてあげると言ってくれた。しかしそんな余裕がない。後でまた電話し、色々と聞き出すが、「原理は簡単、ポイントがあって、それは言葉では伝えられない。」館長はポイントが大事だ、温度と触媒の薬剤の関係。とにかく銅管を短く切って何回か、実験をしょう、できないことはないはず、とにかくポイントだそうだから。)




2月22日
(2005年)


 朝、月見亭の雪の大池が見渡せるガラス戸を開け、銅管の接着を実験的にすることに。そこはシルバーの出入り口の一つでもある。また、景色がいつでも見えるように、雪下ろしの度に雪をきれいにどかしてある。(館長は暇があれば眺めている。)シルバーのワイヤーが雪の固まりにひっかからないようよう常に平らにされている。
 業務用のガスバーナーの説明書にロウ付けについて方法が書いてあるのを発見。銅管の場合でも同じようにできないかどうか試しに書いてあるようにトライしてみることに。どの程度の温度で熱して、どのくらい熱するのかも、どのくらいで銅管同士が接着したことになるのかさえも分からない状態であったが、3,4度試してみた。銅管が冷えた後、接合部分を引っ張ってみるが、何度か試みた後は、以前のようには取れなくなった。一応これで、接着したことにする。(ポイントは温度、ハンダが接着剤を塗った所に引き込まれてまわっていく。そこで必要以外の所にぬると邪魔することになる。塗り方をしっかりとしないといけない。)
 午後から本格的な銅管の配管に取りかかる。当初は、外壁の中=土壁の中を通し各場所へ配管する予定だったが、柱の邪魔に遭い断念。急遽、外壁の周りを這って行くことに。作業中も、これで本当についたのだろうかと思いながら、半信半疑であったが順々にジョイントしていく。これが寺本さんの言うポイントなのかは定かではないが、作業していく中で自分なりのハンダをつけるタイミングを掴んだ気が。銅管をバーナーで熱していくと管の色が変わるのだが、ジョイント部分からだんだん黄色っぽくなり、その後紫っぽい色に変わっていく。その紫っぽい色に変わった時こそ、ハンダをつけるタイミングだと考える。
紫っぽい色から、銅管は熱くなり続けるので、他の色に変色してももちろん溶けるが・・・
 途中ジョイントが足りなくなり、風呂の後にホームセンターへ買いに行き、帰って来てから再開。なんとか湯沸かし器から外へ出、台所、洗面所、風呂までのジョイントが完了。その後お湯のコックを開き、各箇所の蛇口をひねる。お湯は台所到達。「お湯がでる〜」と松井の歓声が。今の所お湯漏れは確認できない。次に洗面台。ちゃんとお湯がでるのでここも特に問題ない。最後に風呂場。一番湯沸かし器から遠くにある風呂桶の蛇口からお湯が出始める。この時点で銅管からのお湯漏れなどはないことが判明。無事ジョイントは成功。
 
 
今日の本音これ…ついてんの?え?こんなんでつくの?ってか何気に簡単じゃね?でも、素人には無理なんだよね〜ってことは、これだけじゃまだついてないのか?ジョイントの至る所でお湯が出たらどうしよ…つか、あと少しってところでジョイントが足りないの?そんなのありかよ?




2月23日
(2005年2月23日)


 ポンプの電源を入れた状態でも、勝手にポンプが作動するということはなくなった。北海道の帯広から来てくれたボランティアの女性が、銅管が凍らないようにするために、保温テープを巻いてくれた。
 
 
今日の本音こんなんでいいの?もう少し、間隔を狭めた方がいい?




一段落して・・・
(2005年3月13日)


 今現在(3月13日)お湯漏れはない。今も毎日、隣の菅沼まで水をもらいにいくことで、月見亭での生活はできるようになった。風呂はもちろん入れないが。しかし、美術館の復興をしていくにあたって、美術館である程度水がでないと作業も進まないのが現状。また、最終的には美術館で生活ができるようにしなくてはいけない。そうなってくると、まずは山の中腹にある水源を一度調べる必要があるが、今の雪がある状態では探すのも大変だし、雪崩の危険がおおいにある。館長はもう少し山の状況や雪の様子をみてから今後のことは考えるとのこと。そして毎日山を眺めている。

 半月以上に及ぶ水道関係について、本格的にまとめようという話が出たのが2月最後の夜中。それまでは簡単なメモを、時々書き留めておく程度だけだった。ここからが大変。〈本管が出た。ジョイント確認。13ミリのポリ管ジィント。〉程度のメモから、これまでの作業内容を細かく思い出していく。この作業を担当したのが運悪く、いや、丁度良く?膝を怪我し、抜糸するまでは復旧作業ができないMnである。一日中、パソコン、カレンダー、復旧日記や、果てはレシートまで、と睨めっこしながら、これまでの作業の内容をできるだけ詳しく、一つ一つ思い出していく。その時点ではA4の紙で8ページ程。その後、館長による詳しい口述筆記を足す。スタッフと「あの時に何をした、そこはこうだった、他にこれもした」など細かく文章を付け足し、この水道日誌を読んでくれた人が少しでも分かるように説明・補足を加えなど、8回以上もの校正をしているといつのまにか20ページ近くになってしまった。




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