2017年は日印友好交流の年です

The Year of Japan-India Friendly Exchanges

カラリパヤット写真

インド政府ICCR派遣 北部芸能文化協会(NACS)
ジャンム・カシミール州の濃厚なチベット文化
インド・ラダック舞踊公演




■ジャイム・カシミール州の濃厚なチベット文化 ラダック

インド政府 ICCR は、2017 年日印友好交流年の後半のハイライトとしてインド・ジャイム・カシミール州のラダック民族舞踊(12 名)のグループを日本に派遣し全国各地で公演を行いました。

極寒の土地ラダックでは、数世紀に渡って独特の文化が形成されました。宮廷舞踊や集会・儀礼の踊り、お祭りのダンスなど、中央・西部ラダックの瞑想的なゆっくりとしたステップから、東ラダックのチャンパー遊牧民の祝いの踊りのような激しいステップなど、歌、舞踊、音楽を紹介します。

2017年は、日印友好交流年という年で日印両国において様々な記念催事が開催されます。
インド政府ICCRは、5月14日東大寺で開催される第6回菩提僊那継承事業2017のためにカラリパヤット舞踊団を派遣しました。NPO日印交流を盛り上げる会は、この舞踊団の全国公演を記念催事として開催しました。 今回のラダックグループも、ナマステ・インディア2017の他、各地で公演を行いました。

◎9月10日群馬県千代田町のちよだCOMハウスに慰問



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○仙台公演○
http://www.sendaiycc.jp/event/ladakh/
日印友好交流年記念事業
インド政府東日本大震災復興支援プロジェクト
9月14日(木)
会場:日立システムズホール仙台シアターホール
19:00開演/18:30開場
入場無料/全席自由
往復はがきによる申込み制(8/25必着)
主催:日立システムズホール仙台(仙台市市民文化事業団)
協力:インド大使館、NPO法人日印交流を盛り上げる会

☆当日の公演模様


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◎9月15日宮城県のデイケアセンターを慰問◎

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○青森公演○
青森県立美術館アグロス・アートプロジェクト2017で公演。
http://www.aomori-museum.jp/ja/event/66/#anchor2

9月16日(土)11:00-12:00
9月17日(日)11:00-12:00
会場:青森県立美術館
料金無料・申込不要

また、両日ともナマステ・インディアにも参加するワイェダ兄弟によるワルリー画の公開制作(10:00-16:00)が行われます。

16日(土)14:00-15:00ミティラー美術館長・長谷川時夫氏講演「インド民俗画の伝統と未来」も開催。

☆当日の模様☆







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◎9月19日群馬県千代田町民プラザで千代田町中学校全校生徒329名にワークショプ。


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○ナマステ・インディア2017○
http://www.indofestival.com
9月23日(土)19:20-19:50
9月24日(日)19:00-19:30





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○東京公演○
9月26日(火)
会場:インド大使館VCCホール
時間:18:30開演




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○インドトレンドフェア東京
9月27日(水)



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○十日町公演○
9月27日(水)
会場:十日町市赤倉


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○三条公演○
9月29日(金)
会場:三条別院





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○東京ベンガル協会○
http://www.batj.org/2017%20Durga_Puja_Invite%20Letter.pdf
東京ベンガル協会主催のドゥルガープージャーにて公演
9月30日(土)11:30〜プージャー 公演は14:30頃開始予定
会場:大田文化の森5F(東京都大田区中央2-10-1)

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○India(Bengal) Cultural Association Japan○
India(Bengal) Cultural Association Japan主催のドゥルガープージャーにて公演
9月30日(土)
会場:江東区文化センター


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○ナマステ・インディアin刈谷○
10月1日(日)
会場:刈谷市総合文化センター/みなくる広場
13:00-13:45小ホール 当日先着280人(無料・全席自由)

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◎10月3日福井県敦賀市の粟野小学校でワークショップ◎


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○敦賀公演○
10月3日(火)
会場:敦賀市立博物館
時間:夜(時間未定)

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○富山公演○
10月5日(木)
富山インド協会
※富山公演は富山インド協会員のみになっています。
 一般の方の入場はできませんので、ご了承下さい。

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○多賀城市公演○

10月7日(土)
14:45-16:00
会場:多賀城文化センター 大ホール
入場無料(要整理券)


※プログラムは予告なく変更することがあります。The program is sometimes changed without notice.

 

 



■公演チラシ
 

ラダック三条公演
ラダックVCC公演
ラダック赤倉公演







■来日グループ:北部芸能文化協会(NACS)
◆北部芸能文化協会はラダックの伝統的なテーマや民間伝承をもととした歌、舞踊、音楽、演劇を通してラダックの民族文化を継承することを目的としています。多芸アーティスト・詩人であるツェリン・ソナム・ソパリ師匠率いる25人編成のグループは、その活動を通して民族衣装や伝統楽器を含めるラダックの文化の再生を目指しています。数十年に渡る活動を通して、ソパリ師匠はラダックの様々な地域から若年層のアーティストを集める必要性を感じ、2004年にNACSレーを結成しました。

◆メンバー
Tsering Sonam  ツェリン ソナム (リーダー)
Thinlas Angchok:ティンラス アンチョック
Stanzin Norbu:スタンジン ノルブ―
Jamyang Singay:ジャムヤン シンゲイ
Tsewang Dorjai:ツェワン ドルジェ
Thinles Angchok:ティンレス アンチョック
Thinles Gurmeet:ティンレス ギュルメット
Kunzang Dolma:クンザン ドルマ
Tsering Choskit:ツェリン チョスキット
Tsering Chodol:ツェリン チョドル
Dolma Lamo:ドルマ ラモ
Stanzin Sherib:スタンジン シェラブ




■プログラム


ラールナ
ラールナとはラー(神)ルナ(捧げもの)を意味します。つまり、ラールナとは神に捧げる音楽であり、お祭りやラーマ(僧侶)を迎える時のような祭事に演奏されます。ラールナ音楽では「ダマン」という一対の半球形の太鼓と、スルナというラッパのような楽器を用います。これらの2種類の楽器は、伝説の歌う鳥「チョカモ」から伝えられたとされる360の楽曲がありますが、最近では全360曲を演奏できる音楽家は大変稀です。

◆ジャブロー
東ラダックのチャンパー遊牧民の祝いの踊りで、リズミカルに足踏みや腕の動作を行います。チャンタン高原では、海抜約4000〜5200メートルの過酷な天候の中で、幾千もの羊、山羊、ヤクが放牧されます。毎年行われるお祭りで披露される、軽快なリズムのジャブロー舞踊・音楽は、寒い環境の中で身体を暖める効果があると言われています。

◆アレイ・ヤト
この踊りはザンスカール地方の高原に住む人々のものです。ザンスカールでは夏になると若い青年や女子が、家畜を山へ連れてゆき、そこで冬に向けてバターやチーズを作ります。作業をしながら彼らはこのように歌います。「アレイ・ヤト・ワ・オー。友よ、今はお祭り時だ。良き日々を楽しもうではないか!高原は豊かな緑で覆われ、花の香りがそよぐ。いずこも牛乳、バター、ヨーグルトで溢れている。アレイ・ヤト・ワ」

◆チャンスキヤン・ダンス
チャンスキヤン・ダンス(チャン=不老不死の薬、スキヤン=壺)では、装飾された真鍮の壺を「タクショスパス」と呼ばれる宮廷ダンサーが頭の上に乗せ、踊りながら巧みに頭に乗せた壺から液体を注ぎます。タクショスパス達はこの踊りをナイイマ・ナムギヤル王の宮廷で披露していました。

◆スパオ・ダンス
古代のラダックではスパオと呼ばれる勇猛な戦士が、領土と自由を守っていたと言われています。王の命令によって、戦士達を称えるスパオ・ダンスが生まれました。ラダックの横断するインダス川は強い戦士を生み出すと言われており、彼らの強さは侵略してくるモンゴル軍にも恐れられる程でした。その中でも伝説の戦士ギャラム・ケサルの物語を語るスパオ・ダンスが有名です。

◆メントク・スタンモ
厳しい冬を越えて、春になるとラダックの人々はたちまち陽気になります。花の舞、「メントク・スタンモ」はもともとレー地方やカーギル地方の人々によって踊られていましたが、今ではラダック全域で愛されています。最初に咲いた花を神に捧げ、2番目の花を恋人に捧げます。ダマンやスルナ等の楽器が奏でる魅惑的なメロディーに合わせて、華やかな衣装を身にまとった若い男女が踊る様子が楽しめる演目です。

◆プトセル・ツェス
これはラダックの誰もが知る伝統舞踊で、あらゆる祭事の時に踊るものです。プトセル・ツェスには男性向け、女性向けのダンス等、様々な踊りがありますが、ツァザールと呼ばれるショールを肩にかけて踊るのが特徴的です。

◆ションドル
ションドル・ダンスはタクショスマと呼ばれる女性によって踊られる宮廷舞踊で、王や王族を称えたり、歓迎する内容となっております。従って、このダンスでは挨拶、表敬等の表現が中心となります。タクショスマは、ぺラクという金、ターコイズやその他の宝石で飾られた華やかな帽子を被って踊ります。ぺラクは先祖伝来の家宝であり、何世代にもわたって少しずつ宝石や貴金属が加えられて行きます。

◆チャルツェス
チャルツェスは「鳥の踊り」を意味します。ラダック文化において鳥は様々な特別な意味を持ちます。長い冬が終わり、春が到来鳥が群をなしてラダックに戻ってくるのを祝って、軽快なステップが特徴的なチャルツェスが踊られます。

◆チュリチャネ・アポ・アピ
チュリチャネ・アポ・アピはカーギル地方のチュリチャン村に住んでいた老夫婦を称える歌です。歌詞は老夫婦の仲睦まじい様子や、長寿を祝福する内容となっており、ラダックでは若者から老人まで一緒になって歌います。

◆デカール
デカールは大きなお祝いごとの時に行われる儀式です。仮面の男性が棒と器を用いて、祝福の儀式を行います。けむくじゃらな仮面のこめかみにある太陽と月は聖人グル・パドマサンバワを表し、長い白髪は伝説のタントン・ギヤルポ王のものとされています。右の白い髭はインドの王、左の黒い髭は中国の王をそれぞれ意味しています。デカールの儀式では天地とナーガ世界の繁栄と、家畜が大きく育つことを祈念します。最後に「真実が勝利する」ということを意味する「キ・キ・ソ・ソ・ルハール・ギヤロ!」という言葉を唱えます。

◆タシス
タシスは集会やお祭りの最後に、お別れを告げるために歌われるもので、平和、友情、幸福、そしてまた一緒にお祝いできることを祈念します。
歌詞:
またみなさんとお会いできますように
全ての生けるものが幸福でありますように
四方の土地が平和でありますように




2008年日印文化交流
【ミティラー美術館、およびNPO法人日印交流を盛り上げる会は日印の文化交流に関して様々な活動を展開しています。】

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