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2007年日印交流年の7月の催しとして、この度、セライケラ仮面舞踊14名の舞踊団が来日し、全国で公演・ワークショップを展開し、各地で日印の文化交流を行いました。
この催しは日印交流年の目玉の一つ、北は北海道・利尻から南は沖縄県・与那国、三宅島や島根県・隠岐の島、新潟県・佐渡島まで、日本全国にインド舞踊が紹介される事業の第二弾として、利尻から関東まで公演をいました。また、この事業は文化庁より平成19年度文化庁国際芸術交流支援事業として協力をうけて開催されたものです。




日本縦断プロジェクト

平成19年度文化庁国際芸術交流支援事業日印交流年・インドフェスティバルに日本の文化庁も協力し始めました。

日印交流年の目玉の一つ、北は北海道・利尻から南は沖縄県・与那国、三宅島や島根県・隠岐の島、新潟県・佐渡島まで、全国にインドの舞踊が紹介されます。これは、日本の文化庁が助成し日印交流年の公式催事として5月〜8月まで行われました。

全国ツアーの皮切りはマニプル州から来るマニプリ舞踊団(5月〜6月、企画:NPO法人日印交流を盛り上げる会)です。マニプル州は、ミャンマーに国境を接し、第二次世界大戦の時にインパール作戦として知られる地です。今回来日するのは、州都インパールからくるメイテイ族の人々による舞踊・音楽・武術といった15名による編成で、多彩で優雅な踊りとして知られるマニプリ舞踊の真髄が公開されました。

第二弾は、セライケラ仮面舞踊団14名(7月〜8月、企画:2007日印交流年事業セライケラ仮面舞踊全国公演実行委員会)です。セライケラは、日本の能を思わせるような、しなやかでゆったりとした動きと仮面の表情を持っている反面、インドの原始的で素朴で熱いリズムもある、静と動が共存する不思議な踊りです。貴族に庇護されてきたこの踊りは、周辺の先住民の人々が踊り伝えるプルリヤ・チョウのようなアクロバティック、激しさと対極にありながら、共有した強い魂の踊りともいうべきものが世界の人々を魅了してきました。セライケラの舞踊を代々受け継ぐ家系のシャシャダル・アチャルヤ氏を代表とする14名のグループによる踊りが公開されました。


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セライケラチョウ仮面舞踊

マニプル州地図セライケラのチョウは、東インド・ジャールカンド州セライケラ地方の伝統的な仮面舞踊です。また、インドを代表する仮面舞踊の一つで、その幽玄とも言える仕草には「能」に共通したものがあり、日本でも早くから注目されてきました。

長年君臨する王家によって、セライケラ・チョウの踊りは庇護され、王家からも踊り手として訓練を受け活躍する人も出るなど、大変静かで洗練された形を保ちつつ今日まで伝承されてきました。

毎年4月にシヴァ寺院で行われる両性具有のシヴァ神 (半男半女) に捧げて行われるセライケラの祭にはどんな村人も参加しますが、その最後にこの踊りが行われます。モンスーンに入る直前に行われるこの祭は、米の豊作を祈願する豊饒儀礼の要素をたぶんに含み、踊り手は精進潔斎して祭に参加します。

仮面舞踊チョウはパリ・カンダ (パリは守護、カンダは剣の意) と呼ばれるマーシャル・アートから生まれたと言われ、様式化されたステップや身体の動きには武術の基本が見て取れます。また手の構えは攻撃あるいは防御に直ちに移れる位置にあり、防御や剣を使って行われるトレーニングから生まれたもの。

チョウとは仮面という意味があり、今日まで伝承されてきた3つのチョウ (プルリア、セライケラ、マユルバンジ) の内2つ (セライケラとプルリア) が仮面舞踊です。

仮面は粘土で原型を作り、その上に紙と布を粘土で幾重にも貼り付けて形を整え、乾燥させた後着色して仕上げます。セライケラの仮面には、ごてごてした飾りは一切つけない。踊り手は、顔をぴったり覆った仮面の、鼻の位置に開けられた小さな二個の穴で呼吸し、両目のところに開いている二個の小さな穴を通してのみ外界と接する。踊り手の視界は極度に限定され、容易に非日常の世界へと現実が変わって、神と一体の世界が出現します。

演目は、神々を題材とするものの他、夜を象徴する「ラートゥリー」、「ナービク」(漁師とその妻が助け合いながら荒海を渡る姿を借りて、人生も平坦ではないが力をあわせれば乗り切ることができるといった内容)など、哲学的、抽象的なものが多くあります。上演時間は10分と短く、ソロかデュエットが多い。

踊りのスタイルは繊細で力強いもので、リズミックな脚の動きは複雑なステップ、ジャンプ、素早い回転、滑るような歩きや異なった様々な歩きなど、その構成は振り付けと共によく考え出されたもので、大変印象深いものがあります。

セライケラのチョウはこのような特徴を持ちながら、異なった踊りのグループの間で競い合われ、さらに踊りの技術に磨きがかけられています。

今回来日したセライケラ舞踊団(14名)の団長は、セライケラの伝統を受け継ぎ、5代目として世界で活躍しているシャシャダル・アチャルヤ氏です。


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来日メンバー


1
Shashadhar Acharya
男性
団長/ダンサー
2
Sukant Kumar Acharya
男性
ダンサー
3
Ranjit Kumar Acharya
男性
ダンサー
4
Govind Mahato
男性
ダンサー
5
Sapan Kumar Acharya
男性
ナガラ(Nagada)
6
Vikas Babu 
男性
音楽
7
Pash Pati Nath
男性
音楽
8
Bishwanath Kumbakar
男性
ダンサー
9
Amit Saxena
男性
ダンサー
10
Brajendra Kumar Pattnayak
男性
ダンサー
11
Ghasi Nath Bhol
男性
太鼓(Dhol)
12
Radhakanta Pattanik
男性
音楽
13
Satish Kumar Modak
男性
ダンサー
14
Shagun Butani
男性
ダンサー


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公演日程



月日
公演
詳細
開催都道府県・市町村
6月27日(水)
来日


6月29日(金)
赤坂区民センター公演
東京
7月3日(火)
糸魚川ビーチホールまがたま
新潟・糸魚川
7月6日(金)
新潟ふるさと村
新潟県
7月8日(日)
中泊町

青森県
7月12日(木)
ワークショップ
北海道・利尻
7月13日(金)
利尻公演
北海道・利尻
7月15日(日)
ネイパル足寄(予定)

7月17日(火)
東川町学校
北海道
7月18日(水)
東川町学校
北海道
7月20日(金)
北海道札幌大学(予定)
北海道
7月21日(土)
沙流川歴史館
北海道・平取町
7月22日(日)
七ヶ浜国際村センター
宮城県
7月24日(火)
福島県文化センター小ホール
福島県
7月25日(水)
三島小学校ワークショップ
福島県・三島町
7月26日(木)
三島町交流センターやまびこホール
福島県・三島町
7月28日(土)
赤倉
新潟県・十日町
7月29日(日)
鷲宮(予定)
埼玉県
7月30日(月)
三宅島小学校
東京都・三宅島
8月1日(水)
帰国





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チラシ




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お問い合わせ


●各地開催地情報についてのお問い合わせ●
各公演主催者にお問い合わせ下さい

●全国公演についてのお問い合わせ●
2007日印交流年事業セライケラ仮面舞踊全国公演実行委員会
NPO法人IEO国際交流団体 内
FAX:03-5795-0157 / TEL:03-5421-3435



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主催等

主催
インド大使館(東京公演、他)、各地主催市町村、関係団体
企画協力
2007日印交流年事業セライケラ仮面舞踊全国公演実行委員会
 縦断プロジェクトアドバイザー:NPO法人日印交流を盛り上げる会
後援
インド政府観光局、インド貿易振興局、エア・インディア、(財)日印協会






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