2008年日印文化交流
ミティラー美術館、および NPO法人日印交流を盛り上げる会は
日印の文化交流に関して様々な活動を展開しています。
【 ↓2004年/ゴティプア舞踊公演の記録↓】
インド東部オリッサ州伝統舞踊
ゴティプア舞踊公演

平成16年9月3日〜11月5日



 NPO日印国交樹立50周年記念事業を盛り上げる会では、「ゴティプア舞踊公演」を平成16年9月3日から11月5日の2ヶ月間にわたって開催いたしました。来日した舞踊団の情報やゴティプア舞踊の魅力をご紹介いたします。
 盛りあげる会は、文化に対して時代に即したあり方を提言していきたいと思っています。インド文化の紹介等を、インド好きが行う活動としてではなく、アジアやアジアに住む日本の本質的な伝統に見開く心や、西洋をも含む、国際文化交流を土台とした新しい日本の創造といった視点から文化活動を行いたいと思っています。

目次






 ゴティプアは、インド東部オリッサ州の伝統舞踊です。オリヤー語で「ゴティ=独身」、「プア=少年」という意味をもつゴティプアは、少女の衣装を身につけた少年たちによる踊りです。
かつて、寺院付の踊り子デーヴァダシーの伝統が興廃しつつあるとき、それに代わる少年たちによる踊りが出てきて、今日までその伝統を継承してきました。ゴティプアの踊りのスタイルはオディッシーと同じものがありますが、テクニック、衣装、とりわけ表現が異なっています。ダンサー自ら、歌を歌います。







■メンバー■


今回の公演は、ニューデリーに本部のあるチャルクラ・アーツ・アカデミーの協力により、現地で選抜された舞踊団9名によるものです。


1. SANTOSH KUMAR 47才(団長)
2. SEBENDRA DAS 52才(ハンドシンバル)
3. BHAGABAN SAHOO 42才(小オルガン)
4. KAILASH CHANDRA BISWAL 22才( 両面太鼓)
5. CHITRASEN SWAIN 16才(ダンサー &歌い手)
6. DUSMANTA MAHARANA 16才(ダンサー &歌い手)
7. CHANDERMANI PRADHAN 16才(ダンサー &歌い手)
8. BIJAY KUMAR SWAIN 16才(ダンサー &歌い手)
9. PRIYABRATA PALAI 14才(ダンサー &歌い手)



■プロフィール■
舞踊団のプロフィールはこちらからどうぞ







バンダ・ヌリトゥヤ



 
 ゴティプアの踊りの中で、最も興味を引くアイタム。これはアクロバットのような動きやポーズを取るもので、様々な大技を含む難しく、込み入った身体ポーズは、オリヤー語でBandhaといいますが、この踊りはバンダ・ヌリトゥヤ(Bandha Nrutya)と呼ばれます。
 オディッシーの踊りの書AbhinayaChandrikaには、「バンダ・ヌリトゥヤは大変難しく、苦痛を伴う。それは青年期にだけ可能で、若くなかったら難しい。十分な師匠のケアとアドバイスを受けてなされなければならない」と記されています。正しい指導の下に訓練されないと、故障して不具になることがあります。普通訓練は6―7歳のまだ身体が柔らかい内に行われます。早朝、グルは弟子を床の上に横にならせて、オイルでマッサージを施し、手足がしなやかになってから訓練に入ります。こういった訓練は何年か継続して行われ、ダンサーとして通用するようになるまで行われます。
このバンダ・ヌリトゥヤには、10のバリエーションがあり、はるか昔にその起源をもつものと考えられています。






バンダ・ヌリトゥヤ



 ゴティプアの踊りの中で、最も興味を引くアイタム、パンダ・ヌリトゥヤ。このアクロバットのような動きやポーズを写真でご紹介します。こちらからご覧下さい。






by 代表:長谷川時夫


 9月11日、島根県八雲にある熊野大社。家の竈(かまど)の火を落とさないで火を保つように、出雲の大社の儀礼の火のもととなる社はそれなりな雰囲気がある。
 境内に千人以上の人が集まり篝火の明かりに、たまに当てる照明のみの世界で登場した少年たち。女形のメークと衣装、彼らの長い髪は頭の上で束ねられている。普段の生活でも曲げ髪の上にまた円い髪を結う。凛々しさが漂う五人は聴衆の心に包まれる。14歳の最年少の背の低い少年の顔は主催者の一人が、インドでよく見るクリシュナの絵のようで神がのり移って出てきたみたいといわれたが、18歳の少年になるとぐっと大人びて歌舞伎の女形を思い出させるようなしぐさがあったりするが、ぎこちない。カタカリのような女形の持つ、演じての力というものがない。しかし、嫌味もまたなくすがすがしい、少年らしい女形。特に年少の彼の目つきやテレビのインタビューに答える口の動き、表情は赤ん坊がもつ無垢な表情にも似ている。
 インドの神々は男性、女性原理を一体として考えられており、神々の姿は中性的に描かれる。神を演じるならば中性的な少年の時代こそ良いということだろうか。より神々に近い姿としての少年の奉納舞踊。そして彼らがヨーガのポーズを取り入れたアクロバット的な踊りを15のポーズで次第に難しい技を見せていくと大きな拍手と遠くからやってきた女装の少年たちに、暖かい拍手が沸き起こった。女でも男でもない世界、ゴティプアは16世紀に生まれたとされるがもっとずっと古い。芸能の源流にも関わっているように思える。









日時
曜日
公演
主催、共催、他備考

09/03
ゴティプア舞踊団 来日(成田着)


09/04



09/05



09/06



09/07



09/08



09/09



09/10
島根・松江市/八雲小学校ワークショップ
庭火祭実行委員会

09/11
島根・松江市/熊野大社「国際民族音楽祭IN八雲」
庭火祭実行委員会

09/12



09/13



09/14
インド大使館「ナマステ・インディア2004」交流パーティー
(財)日印協会、NPO盛りあげる会

09/15



09/16



09/17
東京・港区高輪区民ホール
NPO盛りあげる会

09/18
新潟市万代シティ・新潟総おどり

09/19
新潟・十日町市公民館赤倉分館
赤倉分館

09/20
横浜・スペース・オルタ
スペース・オルタ、NPO盛りあげる会

09/21



09/22
豊栄市立太田小学校

09/23



09/24



09/25



09/26
JATA世界旅行博2004ステージ
インド政府観光局

09/27



09/28



09/29
新潟・長岡市/東北中学校ワークショップ 東北中学校

09/30
新潟・佐渡市/赤泊小学校ワークショップ 直江津→小木 佐渡市赤泊支所

10/01
新潟・佐渡市/赤泊中学校ワークショップ 佐渡市赤泊支所

10/02
新潟・佐渡市/佐渡市赤泊中学校体育館 佐渡市赤泊支所

10/03



10/04



10/05



10/06



10/07
福岡アジアマンス アジア太平洋フェスティバル実行委員会

10/08
福岡アジアマンス アジア太平洋フェスティバル実行委員会

10/09
福岡アジアマンス アジア太平洋フェスティバル実行委員会

10/10
福岡アジアマンス アジア太平洋フェスティバル実行委員会

10/11
福岡アジアマンス アジア太平洋フェスティバル実行委員会

10/12



10/13



10/14



10/15



10/16
ナマステ準備

10/17
ナマステ・インディア2004(築地本願寺) 日印経済委員会・インド政府観光局、他

10/18
千葉県浦安市民プラザWAVE101大ホール
NPO盛りあげる会

10/19



10/20
新潟・中里村/ユーモール NPO盛りあげる会

10/21



10/22
新潟・黒川町/鼓が岡小学校(黒川町内3校合同)ワークショップ

10/23
横浜インド祭・ハッピーディワリ(予定) (社)インド商協会・インド文化交流委員会、他

10/24
横浜インド祭・ハッピーディワリ(予定) (社)インド商協会・インド文化交流委員会、他

10/25



10/26
新潟・聖籠町/山倉小学校(午前)蓮野小学校(午後)

10/27
新潟・聖籠町/亀代小学校(午前)







10/28
群馬/光恩寺 光恩寺

10/29
横浜スペース・オルタ


10/30



10/31



11/01



11/02



11/03



11/04
横浜・SPACE ALTA


11/05
ゴティプア舞踊団 帰国








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