2008年日印文化交流
ミティラー美術館、および
NPO法人日印交流を盛り上げる会は
日印の文化交流に関して
様々な活動を展開しています。

菩提僊那継承の事業が今年も開催されます
菩提僊那は記録史上、日本に初めて来たインド人であり、開眼導師をつとめた功績は大きなものです。2012年、インド政府は日印国交樹立60周年の記念催事として、菩提僊那を1276年の時を経て継承しました。その後も毎年、インド大使館や東大寺にて開催して参りました。昨年、インド大使館の協力のもと、インドで制作された菩提僊那像が同催事で公開され、その後もインド大使館をはじめ全国各地で公開されました。2016年5月には、台湾台北市でのアジア・インドフェスティバルで公開されました。



全国公演の詳細はこちら【Maestro Anupriya Deotale 北インド古典音楽&フュージョンコンサート

もっと知ろう、
〜日本に初めて来たインド人、婆羅門僧菩提僊那を継承する〜
Learn More ~Brahmin monk Bodhisena, the First Indian Came to Japan ~



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菩提僊那像【菩提僊那像制作の経緯 】

日印交流の始まりとしてのインド僧菩提僊那を日印国交樹立60周年(2012年)の年に東大寺でインド政府が継承事業を行いました。

菩提僊那のことが両国の教科書に載るまで続けようと、毎年東大寺のご協力の元、継承事業を行ってまいりました。
近年作られた菩提僊那の像および絵が、鎌倉初期に描かれた宗教的にも重要な「四聖御影」の中に描かれた菩提僊那を参考にしていることもあり、全国から集まった協力者から「インド人の顔をした菩提僊那像をインド側で作ることができないだろうか」という声があがりました。

ワドワインド大使にご相談して、昨年から今年にかけて開催されている「The Festival of India インド祭」の目玉として東京国立博物館において日印交流史上初めてという本格的なインドの仏教美術展が開催されている時にあわせて、インドにおいて制作していただくことになりました。

大使館の協力でナーランダのNava Nalanda Mahavihara副学長のご紹介でデリーの3Dの仏像制作会社をご紹介いただき、日本国内の専門家関係者のご協力を得て、四聖御影を参考にしながら、1m座像(砂岩タイプのグラスファイバー)が完成いたしました。

東大寺の後、大阪堺市、沼津市の松陰寺、インド大使館、ナマステ・インディア等、全国でこの座像をご紹介し、菩提僊那の偉業をご紹介してまいります。

【東大寺の大仏開眼導師をつとめた菩提僊那】

菩提僊那は遣唐使の要請で仏教の教えを日本に伝えるため、一度は暴雨に遭い引き返しましたが、天平8年(736年)5月18日に二度目の航海を経て太宰府に到着しました。菩提僊那は当時、東大寺と並び大寺院であった大安寺においてサンスクリット語をはじめ、仏教の教えを日本僧に伝え、天平勝宝3年(751年)には僧正という非常に高い位に就きました。

聖武天皇の詔により天平15年(745年)から現在地での建立が始まった東大寺盧舎那仏の開眼法会は、天平勝宝4年(752年)4月9日に執り行われました。菩提僊那は聖武上皇の勅書を受け、上皇の代わりに開眼導師をつとめました。開眼の筆には縹(はなだ)色の縷(る)(全長198m)が結ばれ、会場に集う人々がこの縷を手に持ち、開眼の瞬間に結縁しました。1万人を数える僧侶も参加したと伝えられます。

大仏を開眼した菩提僊那は、東大寺では大仏建立発願者である聖武天皇、大仏建立の歓進をした行基、東大寺初代別当の良弁と共に東大寺「四聖」と呼ばれ称えられています。

大仏を含め東大寺の建立には当時の日本の人口の半分ほどの人が延べで関わったと言われています。盛大な開眼の催事は現代と比較するならば、オリンピックの数十倍と言えるのではないでしょうか。その導師をつとめたインド僧の生涯は、私たち現代人にとって大きな感動を与えます。

【北インド古典音楽&フュージョン奉納公演】

今年で5年目となる菩提僊那継承催事にインド政府ICCRは北インド古典音楽・フュージョン音楽グループを派遣します。アヌプリヤ・デオタレは有名なヒンディー語の詩人であるチャンドラカント・デオタレの娘。最高クラスのヴァイオリン奏者であり、数少ない北インドの古典ヴァイオリン奏者です。独特の演奏スタイルは深い感情導入による甘い調べに表現されています。

【メッセージ】

多くの方がご存知の通り、インドと日本には深い文明的なつながりがあります。仏教はそうしたはるか昔から続く両国関係の礎として重要な役割を果たしています。736年、インド僧菩提僊那による来日は、インドと日本の文化的及び宗教的な関係において最も古い史実として記録されています。その後、菩提僊那は752年に行われた東大寺の大仏開眼供養の導師を務めました。

 当時、東大寺は全国に建立された国分寺の中心をなす寺院と位置付けられ、国家の安寧と人々の幸福を願う地でした。また、多くの学僧の研究と学びの場としての役割も果たしていました。菩提僊那もまた、仏教の教えや思想、哲学などについて名だたる学者たちと議論を交わし親交を深めました。仏陀が伝えた人類の共生、非暴力、献身といった教えは、今日にも通じる恒久的なものです。

 2016年8月5日に東大寺にて、そして翌6日に霊山寺にて開催されますアヌプリヤ・デオターレ氏によるインド古典バイオリン公演は、菩提僊那とゆかりのある両寺院という印日共通の歴史遺産を訪れ、両国の多岐にわたる関係を祝う機会となることでしょう。

在大阪・神戸インド総領事館
総領事
T. アムストロング チャングサン

[Message]

 Most of us are aware that India and Japan share a deep civilisational link. Buddhism has played an enormous role in laying the foundation of this age old relationship between our two countries. The arrival of Bodhisena, an Indian monk, on the shores of Japan in 736 AD is amongst the oldest documented cultural and religious link between India and Japan. Bodhisena went on to perform the "Eye-Opening ceremony" or consecration ceremony, of the Great Buddha Image at Todaiji Temple, Nara in 752 AD.

At that time, Todaiji was the chief temple in the national system of monasteries known as Kokubunji, and a center for rituals for the peace of the nation and the prosperity of its people. It also functioned as a center for the training of scholar monks who studied Buddhist doctrine. Bodhisena held discourses with several leading scholars of the time on Buddhist thought, philosophy and teachings. Lord Buddha's message of universal brotherhood, non-violence, and selfless service to humanity continues to be relevant to this day and age.

 The Indian classical violin concert at Todaiji temple on 5 August 2016 and at Ryosenji Temple on 6 August 2016, by Ms Anupriya Deotale, is a celebration of India − Japan connection through Bodhisena at both temples, our shared heritage, as well as our multidimensional relations.

T. Armstrong Changsan
Consul General
Consulate General of India, Osaka-Kobe


 

【過去の菩提僊那継承事業】
菩提僊那継承事業2012 菩提僊那継承事業2013菩提僊那継承事業2014菩提僊那継承事業2014
2015年【http://mithila-museum.com/indiajapan14_15/todaiji_bodhisena.html
2014年【http://www.mithila-museum.com/indiajapan/todaiji2014/todaiji.html
2013年【http://www.mithila-museum.com/indiajapan/todaiji2013/todaiji.html
2012年【http://www.mithila-museum.com/indiajapan/ij60/todaiji08/main.html




日本に於けるインド祭2014-2015



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