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アルナーチャルプラデーシュ舞踊全国公演
★アルナーチャルプラデーシュ州を知ろう!
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 ★アルナーチャルプラデーシュ州を知ろう!★


第3回


〜ニシ族の歌『サラム』〜





 ミトゥンは太陽によって創造された牛のようなとても美しい動物です。ニシ族祈とう師であり、じゅ術師であるジョロムさん(右写真)がこの山に住む牛のような動物『ミトゥン』と人間との関わりについての神話を歌います。

太陽は人間のためにミトゥンを与えようと考え、最初に神ロデヨロにわたしました。
神ロデヨロは人間に問題を与える神でもあります。
ミトゥンは人間の繁栄と幸福のために与えられました。
地上にやって来た最初のミトゥンの名前はモルタアブ。
ミトゥンは地上の人間の為にのみ生まれ、それは家庭生活の向上に役立ちました。
神は地上の人間たちに、食べ物、作物、水などを与えました。
そして、人間達は幸福のために、神や女神に供物としてミトゥンをささげることを伝統としました。
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第2回


〜ちょっと難しいけど、舞踊団の本当の魅力は?〜





 猿から人類になって300万年。北へ東へ移動して、まぁとにかく少数民族的だった江戸時代から、1868年、近代化という名の止まらないエスカレーターに乗り始めた。江戸時代はどうして少数民族?それは月を見て大人たちが楽しんだり出来るから。ひるがえって今は、どんなものがないと楽しめないだろうか?月を見てもじっとのんびりと見ていられない状態を、神経症の症候群という。猿が満員電車に乗れば発狂してしまう。一万人も入るような武道館で、どうして発狂しないのだろう?そんな疑問を感じられたら、アルナーチャルプラデーシュの山からやってきた人が吹く、のんびりとした笛の音がよく分かるのではないかな。
眩しいような満月を見て、そんな凄いものをジーと見れないように、ひょっとしたら、素朴で風のような笛の音も一分も聞いていられないかも。人のゆがみを教えてくれるのが、自然だと思う。大自然の懐に住む人たちの文化にやっぱり触れていかなければ・・・
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第1回


〜アルナーチャルプラデーシュ州ってどんなところ?〜





世界で最後に残された秘境の一つとも言える、アルナーチャルプラデーシュ州はインド北東端の州で、北はチベット、西はブータン、東にはミャンマーが入り込み、南中国雲南省が身近にあります。南はアッサム、ナガランド州に接するという地で、これまで日本の研究者、海外からも殆ど現地に入る許可が下りなかった秘境の地です。ヒマラヤに連なるブラフマ・プトラ渓谷、白い雪の山々や河に囲まれ、気候も多様で植物や野生動物の宝庫とも知られており、レッドパンダやジャコウジカ、野生の牛ミトンなど珍しい動物が数多く生息しています。そこに住む少数民族の文化も、多様な伝統を堅持しており、今回来日した15名の舞踊団はその中でも、中心地域に住むドニポロという、太陽・月を象徴とする宇宙のエネルギーを信仰とする人々です。雲南省の伝統文化の流れをくみ、森羅万象に神が宿るとするアミニズム、鉢巻きや手っ甲、脚絆、袷の着物など、日本文化に類似しています。山伏を思わせる格好、姿、日本の刀に近いつばを持った長刀、興味深い民族の伝統が披露されます。公演では、今も火打ち石と竹の灯明を使う山住の民の文化を紹介致します。

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地図をクリックすると、拡大地図をご覧になれます。緑色の部分は、今回来日した15名の舞踊団の方たちの住んでいる所です。











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