この絵は昨年ゴルカナさんが描いた最後の作品。現在お米だけを沢山描いて作品とするのに日夜挑戦している。 この絵の発想は、昨年同期に完成したバルーさんの「パルガット女神」の三部作が縁となった。この女神はワルリー族にとって最も重要な豊穣の神。バルーが描いた女神は小さな足があり、その下にはシンボルとして米粒が描かれていた。それをゴルカナさんが「月から雪の大地に落ちた枯れ葉」を描いた後に描いたもの。 来日6回目。線がどうにもジヴヤ一家が持つ自然な線にならない彼は、線を描くことではなくて、周りを塗ることで足の飾りを描くなど、線を描くことなく、彼の力の最大限を作品に発揮している。本人も満足しているようで、米粒を中心に描く絵、その後何を創造するのかも非常に楽しみだ。
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