寄付のお願い
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昨年10月の新潟県中越大地震で、美術館は大きな被害を受けました。以来美術館は休館し、現在も復旧作業が続いています。 82年のオープン以来、日本で殆ど紹介されたことのない自然との深いコミュニケーションを持つインドのミティラー民族画を紹介、収集。一人の作家ガンガー・デーヴィー女史の作品とその人との出会いによって、継続的に現地との交流、支援を行いました。 88年の国家催事「インド祭」の時には、当時のインディラ・ガンジー首相文化担当顧問の故ププル・ジャヤカル女史より、コレクションの質と量は世界に類を見ないと評価され、公式催事の一つとして、北は網走から南は与那国まで当館のコレクションによってミティラー画を展覧公開しました。またNHKの「日曜美術館」で45分のドキュメンタリーでの紹介や朝日新聞の「天声人語」でもとりあげられ、ミティラー民族画は広く大きく世に知られる機会を得ました。 その年以来現地の描き手を継続的に招き、日本で滞在しながら素朴な元来の伝統手法によって、各地での展覧会の会場で制作公開を行いました。描かれた作品は、新たな壁画として現代に甦り、当館の重要なコレクションとなりました。現在では、発展するインドの民族芸術の創造の場となり、現代アートに挑戦する作品が生まれております。それらの創造的作品を今年「横浜トリエンナーレ2001」の周辺イベントとして紹介しました。 美術館活動の一つの成果として、1998年には国際交流基金より地域交流振興賞を受賞しました。 自然との共生、エコロジーなど時代の流れは、自然と深いコミュニケーションを持つ先住民や少数民族、南の国の文化への再認識を促しています。しかし失業率が最高となり、全国的に文化予算が削られる昨今、南の国の文化紹介と国際交流の活動を中心に行ってきました当館の経済的状況は厳しい状況です。4ヶ月間雪で閉ざされる中でも、冬期間の出張展覧会にも力を入れ、スタッフ一同一丸となって努力しています。 開館以来19年間、当館が行ってきた活動はもっと社会的に評価を得、求められることと思います。折しも起きた世界的なテロの問題は、地球上の7割を超える発展途上国に住む人々や文化をもっとあたたかく、共に創造的な文化を築き上げて行く事の大切さを呼び起こしています。私共の活動を継続していくことは大変意義があると思います。 そこで、私共の活動を理解する心ある皆様方から再生と継続への一助となっていただけたらと思い、ご寄付のお願いをする次第です。 また、民族画の購入によってのご支援やプロジェクトへの参画の協力もあります。 よろしくお願い申し上げます。 |
寄付のお送り先
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第四北越銀行 十日町中央支店 (普)1133578 口座名:ミティラー美術館 |